バイヤー

スーパーやデパートでは、バイヤーといって仕入れ業務を専門に行うスタッフがいます。

これから何が流行し、何が売れるかを見極め、メーカー等と価格交渉をする。経験、勘とセンス、そして人脈（情報力）が必要な仕事です。

『福助』の経営再建で有名な藤巻幸夫さんは伊勢丹の名物バイヤーとして活躍された方です。

ファッションやジュエリー、食品など、それぞれ専門分野に別れ道を究めていきます。バイヤーとして活躍した後は、コンサルタントや顧問などとして活躍される方もいらっしゃいます。

カメラマン

カメラマンは、芸術分野の仕事としては、比較的『お金がもらえる』方の仕事です。

ただし、修行時代はかなりの悪条件を覚悟したほうがいいかもしれません。
それだけカメラマンとして自立をめざす人が多く、カメラマン・アシスタントなどは、応募する人が殺到するからです。

最終的には独立してフリーランスをめざすのですが、純粋に写真だけで生計を立てることは少なく、ライターや編集者としてのスキルを身につけ包括的に仕事をもらえることが重要であったりします。

才能も大切ですが、人脈がなければ仕事は一つももらえない業界ですから、積極的な人付き合いをしていき、小さな信用を積み重ねていく必要があります。

世界における「ゆとり教育」的な教育

ゆとり教育をすすめていたデンマークでも、OECD生徒の学習到達度調査(PISA)の結果が下がり、学力低下が議論になった。教育改革として、義務教育の1年早期化などが議論されている。学校の現場では学力向上を目指した教育改革に反発があるものの、生徒の親は学力低下への不安が強いようである。
しかし、同じくOECD生徒の学習到達度調査(PISA：数学・科学・読解力の3教科のみ)においてトップの成績をあげ、全ての項目で日本を上まわったフィンランドは週休二日制であり、授業時間も日本よりかなり少なく、また、「総合的な学習」に相当する時間も日本より多く、「ゆとり教育」に近い内容である。

総合的な学習の問題

ゆとり教育によって導入された「総合的な学習の時間」は教員や児童・生徒の力量・意欲が高い場合は成功しやすく、そういった要素に左右されるという欠点を持つとされる。ただし、基本的に総合的な学習時間の何を成功・失敗の評価基準とするのかという問題も存在する。
実際、総合的な学習の時間を有意義に使う学校もある一方で、単に不足している授業時間の補完など評価基準のはっきりした伝統的科目の学力向上に使うなどという所も少なくなかったとされる。また、基礎学力が低い生徒は「総合的な学習の時間」の目的とされる、「主体的に考える力」なども低くなる傾向があるという指摘もある。

指導要領の解釈のブレの問題

従来、学習指導要領に示される学習内容は「到達目標」（教育目的における十分条件）とされてきた。しかし、実際には「これ以上教えてはいけない」という硬直的な解釈もまかり通り、学習内容の削減とともに学習進度の早い児童・生徒（浮きこぼれなど）に対する対処が問題となった。

2002年（平成14年）に文部科学省は学習指導要領の内容を最低基準と位置づけ、発展的な学習内容を教科書に掲載したり、各学校で発展的な学習の指導を行ったりしても良いという方針に改めた。このことと整合性をとるため、2005年（平成17年）の教科書検定では小中学校の教科書にも発展的な内容の記述が容認された。